2015全日本ロード選手権レースレポート

どもです。
結構、時間が経ってしまいまして申し訳ないっす。
公式(RGJチーム)レースレポを書き上げたところで、
http://readygojapan.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/rgj-ae50.html
しばらく8月のRGJチーム主催レース営業とかでグルグルしてましてw
なんだかんだで、自分個人分のレポが今頃になってしまいました!


そして、今回も改めて事前のレース開催準備から長く運営おこなっていただいた那須町の皆様、現地や遠方からも応援いただいた皆様、そしてたくさん、素敵な写真を撮影いただいたRGJチームオフィシャルカメラマンの加藤ちゃんこと、加藤 智氏をはじめ皆さまに、この場をおかりして御礼申し上げます!!
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・大会名 第84回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース
・日時 2015年6月28日  
・会場 栃木県那須町
・気温 25度ぐらい、曇り
・コース状況 若干ウエット、ほぼドライ
・距離 1周16km×8周=128km
・リザルト(順位・タイム・タイム差他)
18位・タイム3:52:20・トップ差+04:01
キャットアイのアトラスログデータ
http://www.cateyeatlas.com/trip/detail/676978/


・前日の就寝時刻 夜10時すぎぐらいに寝落ちしていた
・起床時刻 朝6時
・レーススタート時刻 9時08分


・ウォームアップ開始時刻とその内容
朝8時よりGTローラーで軽く15分、脚をスムーズに回すことに集中。
その後、2分だけ心拍160まであげて、すぐに再び軽く5分回して心拍が落ち着いたのを確認して終了。
・レース目標
何よりも完走。
というのも、実は以前の現役時代に2回出場、今回の復帰でも今回入れて2回出場して、今まで全日本ロード選手権は完走したことがないので。


特に、以前の現役時代はMTBシクロクロスについては選手権レースの対策が出来ていたが、ロードについては、完全に手探りで準備もロクに出来てないことが多かったのが原因。


復帰後も、昨年からシクロクロスにも復帰はしているものの、復帰直後からロードレースを中心とした練習方法を、自転車乗車テクニックなども含めて一から見直し。所属チーム員にフィードバックできるようにしている。

・レース戦略
128kmという長丁場レースとなるので、出来るだけ無駄な動きをしないようにして、集団の動きも注意しながら、完走を果たせるようにする。あと走り方ももちろんだが、事前の準備も完走を目指すためにおこなった。補給の内容や、機材のチェック、特にタイヤやギアについて再三、事前確認をした。


・戦略上で注意すべき選手
40名を超えるエントリーとなっているので、全日本選手権に慣れている選手から、まだ経験の浅い選手や初出場選手もいるので、各選手たちの走りに要注意する。


※宿泊でお世話になったペンション・ペーパームーンのオーナー様と!


・レース前の食事(内容と戦略)
前日は夜6時半に、宿泊先で洋食スタイルのたっぷりとした量の食事。多少、油っぽいものも出たが、それほどコッテリではなかったのと何よりも美味しかったので、それをおかずにシッカリとお米が食べられた。


レース当日の朝は、朝6時にコンビニの塩おにぎりと鮭おにぎり(海苔の少ないものを)。ヨーグルトとともに水分もしっかりと摂取して、暑さ対策をする。

・スタート時の覚醒水準(集中力)
夜しっかりと眠れたのと、準備は出来るだけおこなったきたこともあり、集中は出来ていた。
・スタート前に使用したマッサージオイルやサプリメントなど
朝、起きてすぐにグリコのエキストラ・オキシアップを4錠。
アップ終了後にグリコのおいしいアミノ酸BCAAを一包と、ちょっと小腹満たしにミニ羊羹を1本。
アップ中には、グリコのCCDドリンクを500cc、ほぼ飲みきって準備した。

・レース中の補給内容
グリコのCCDドリンクを500cc×2本、グリコのCCDワンセコンドを2本、ミニ羊羹を6本を持って走った。結局、CCDドリンクを1本飲み切り、ミニ羊羹を5本食べた。
(ドリンクは、もっと飲んでも良かったと思う)
・レース後に摂取したサプリメントなど。
クールダウン前に、すぐグリコのおいしいアミノ酸BCAAを一包。あとミニ羊羹の残りの1本を食べた。
さらに30分ほどダウンした後、レース後に用意していたサンドウイッチを食べた。

・レースの内容を簡潔に。
定刻どおりに9時08分スタート。スタート位置については、早めに陣取って前から2列目に。スタート直後からはローリングだったので、しばらく全員の様子をみつつ、ローリングの解除に備える。前日の監督会議では「スタートしてから2kmローリング」と聞いていたので、那須町役所の前の交差点を右に曲がるクランク(左側にポールが並んでいる)を過ぎたら解除かな?と思ったら当たったw


クランクを過ぎて下りに差し掛かる前に、赤になっていた通称・しゃもじが緑に変わって解除の合図、COMカー(先導する審判車)がスピードをあげて、いよいよリアル・スタート・・・になるが、それほど暴力的なスピードアップにならず、まだ様子見状態で集団はそのまま40名ぐらいのまま。

しばらくして最初の登りに入るが、その際にもあまり異常なスピードアップにならず。その後の下りも集団のまま、更に、後半の豊岡交差点過ぎからの細かい登坂の度もスピードアップなし。その間にいくつか気になることが。選手によって整備不良なのか?ホイールがブレーキに擦れたまま走っている。多分、この日のために用意したのであろうカーボンホイールが、ガタガタ鳴ったまま走っている選手。ほかにも、何かおかしな調整をしている選手が何人かいて、この選手の後ろについたらヤバイ、と注意する。

自分の場合、MTBをやっていたせいもあるけれど機材は自分で調整していることもあって、(MTBだとレース会場でギア交換やタイヤ交換などは普通にするし、レース中のトラブルも基本は自分で治すルールなので。ただし現在はレース中の補修について、決められた箇所でならチーム内スタッフから補修を受けられる)大きな大会ほど、かなり事前に準備をして変更する機材について早めに変更してテストをしておく。
特に決戦ホイールについては、タイヤも含めて何度もテストしておいて準備するので、よほど何かアクシデントがない限りは、スタート時には調子が揃っている状態にする。そうでないと落ち着いてレースに集中できない、というのもあるためだ。


そのまま何も大きな動きのないまま1周目を終えてスタート・ゴール地点に大きな40名ぐらいの集団で通過。この地点が特に観客が多いが、コース道中もとても観客が多く「こんなところにも?!」という箇所にも観客がいる。こんなレースで手を抜いた走りは出来ないし、女子レースが盛り上がってくれたらな、と思いながらレースに集中w


そんなこんなで4周回終了時までは、このままマッタリなペースで集団は大きなまま。ただ、途中で集団を中盤から後ろの方に時々動きながら確認していたら、RGJ高橋の姿が2周回の時点で消え、ほかにも何人か選手の姿が消えてしまっていた。そのため集団の人数が30名ぐらいに減って5周回目突入。

あと2周回目から補給がOKになったのだが、最初の補給の際に左側にある補給所にむかって右側から突進する選手が何人かいてビックリw事前に「補給いくんで」って声掛けしてくれた選手はOKだけど、直前に黙って車線変更は勘弁!某選手は怒り炸裂していたが、そりゃそーだよなー、と思ったし、こちらの身も危ないし。しょうがないんで「補給とる選手だけ左ねー」と次周回から私から声掛けさせてもらうwww


さらに、3周目だったか?こちらがニュートラルとなり女子は集団走行のまま、男子のメイン集団の追い越しを待っていたら「牛さん見っけ!」と出場男子選手から声をかけられるwほかにも審判やらスタッフも知り合いが多いし、観客からも「牛さーん!」「むつみさーん!」と声掛けいただきマジで気合が入る!!むむむ。

ちょうど半分の周回を過ぎたし、このままマッタリはさすがにないだろうなー、と思ったら案の定!集団から3人がスススっと上がって抜けていったのが見えた!やばい、これで集団が活性化するか?と思ったら、3人を追う集団はマッタリのまま、誰も追わない。何だこれは?あまりにも先週の全日本TTで表彰台に登った3人・萩原、與那嶺、金子の動きだけに皆、注視しすぎている感じがする。私としては助かったが、それは何か・・・変な感じだなー。

逃げたメンバーは、何となくニールプライドと鹿屋の選手かな?というのまでは分かったが、もう1人がZIPPYの選手というのは後で分かった。うーん、3人とも思い切っていて良い動きだなー。途中でバイク審判のM川さんから口頭で「先頭との差が42秒」ということを教えてもらう。ふむふむ。これは2分差ぐらいまでは容認すっかな?集団の動きに気を付けながら様子見。結局、「1分25秒差」のスレートバイクの表示までは見た。

この後、6周目に入ったところで、さすがに集団がスピードアップして3人を追走開始。このスピードアップで集団から脱落する選手がポロポロ。私もココで食らいつけば何とか!と必死で集団の良い場所を位置取りし、スピードアップに耐えた。

7周目、とうとう逃げていた2人(1人は途中で集団に)がメインの集団に吸収され、その後に青いジャージがポン!と抜け出し!!ぎゃーーー!!これは集団動くだろー!と思ったら静観。ウソでしょーーー?!私としては助かったけど(2回目)。よくみたら、例の3人が動いてない。これが原因かー(2回目)。もう、めんどくさいから逃げた選手、そのままゴールまで行け!とか思ってみたり。


この後の、後半登り最初で「動くぞ」と思ったタイミングで集団がスピードアップ!これぐらいなら大丈夫と思ったら、両足が攣る。ここでかい!!と自分にツッコミをいれつつも、集団から追っていった人数とタイム差などを考えて「あ、これは今、無理しないで回復してから途中でもいける」と判断して、泣く泣く先頭は見送り

8周回目に入り、残り1周の鐘をゴール地点で聞く。まさか、これを聞くことになるとは。実は・・・以前の現役時代に2回、そして10年を経て今回の現役復帰から2回、全日本ロード選手権に出場していて、なんとロード選手権で完走したことがなかった(以前の現役はオフロード中心のレース生活だったこともあるが)。なんだかんだで足かけ約20年の初完走なるか?最後まで走り切るために気を引き締める。

その最終周回、合流した豊岡英子(パナソニックレディース)、佐藤咲子(Team Project-K)、日体大の2人(小島蓉子と谷 伊央里)、伊藤圭菜子(FIETS GROEN)などがいたので、ローテーションを回してもらいながら、攣りを回復するべくクルクルと必死でペタル回しながら痛みが治まるのを待つ。

そのうちに登りを得意とする伊藤選手の様子がおかしくなってしまい、あとゴールまで半周を残して脱落。「あれだけ登れる選手なのに何が?」と思ったら、なんと自身が補給ボトルを1本しか持たずに走り、さらに走りながら補給するのに慣れてないので、途中からは補給が切れた状態で走ってハンガーノックになったらしい。
ゴールしてから「言ってくれればボトル渡したのに」という話もしたが、約130kmの長丁場なので補給については普段の練習時から十分にリハーサル必要なのだなー、と改めて思う(走ったまま食べる練習、とか)。ま、私も初めてのニュージー遠征で補給失敗して、帰国してから補給の練習したしwww

途中で、今度は男子のメイン集団がニュートラルしている状況に。今までの過去2回のロード選手権大会において、女子レースでニュートラルを取られることが多く、(昨年に至っては女子レースが長時間ニュートラルで途中、完全休戦になってしまった)「そっちの事情もあるけど、こっちの事情も分かってくれよー!」と思うことが多かったが、今回は男子でニュートラルをしてくれ、女子のゴールを優先してくれた。これこそお互い様、有難いこと。この運営のナイス判断は嬉しかった。

そのうちに後半の登りぐらいから痛みが治まってきた!おー、ここから何とか挽回するか!とパワーのある豊岡選手とペースを何とかあわせて走って、食らいつきながらゴールを目指す。残り1kmの表示、ここで6人か7人か。よっしゃ、何とかこの塊でゴール行くか!とスピードアップ。

残り500mの表示、やはり豊岡選手を先頭に動きだすので、私は豊岡選手のちょっと右後ろ付位置で。残り200mぐらいで、なぜか皆、左側に固まっていて右側がセンターライン分、丸々ガラ空きの状態。
「誰も右に行かないなら、私行かせていただきまーす」と右に車線変更した途端に後輪に斜る感覚?!私の後ろにいた誰かが、私とほぼ同じタイミングで同じ動きをしちゃったんだなー、悪いなー、と思いながら、スプリント。豊岡選手が先行、私が追う形でゴール。18位で完走。ゴールしてから、私の後ろで落車した選手が智野真央とわかる。面目ない。

ゴールしてから、今大会に出場していたRGJ選手たちの無事を確認しつつ、リザルトを確認。あとはドーピング検査対象のナンバーを確認して、クールダウンをしっかりして、といつものとおり。
ただ、いつもと違うのは「ロードでも多少は人並みに走れるようになったのだな」という実感。そして、この後の男子のゴールに湧き上がる観客の多さに、これからも頑張ろうと思った。

<周回ごとの記録>
※手元のメーター記録です。
1周目・29:14
2周目・29:20
3周目・27:26
4周目・28:44
5周目・29:41
6周目・28:48
7周目・29:23
8周目・29:54
ゴール・3:52:20(トップ差+04:01)
平均速度 33.05km/h・MAX 64.5km/h
心拍 151/MAX 179

・レース後の痛み・違和感・機材などの不具合
残り2周で攣ってしまった、太もも内側下の箇所についてはダウンしながら痛みをとる。何よりも4時間近いレースだったので、疲労度が半端でなかった。それもそのはず、このぐらいの時間・距離をロードレースで走るのは1999年のニュージーランドレース以来。


そのため、帰宅してから出来るだけ早く就寝。翌日はスグに鍼灸で攣った箇所を中心に治療。さらに翌日は様子をみながら、夕方に2時間かけて軽く回して走った。おかげで、ハムストリングを中心とした重だるい脚の張りがとれてきた。


一番懸念していた膝の痛み、そして機材については全く問題なかった。機材はBOMAのアルマα、これに4回のコース試走でいろいろ考えて、ギアをフロント52×36、リアを12-25(10s)とした。ホイールはBOMAのTH-9W(38ミリハイトのカーボンホイール)を前後に。

ヘルメットは、今年から使用させていただいているOGKカブトのゼナード。これが通気が良くて、KOOFUよりコンパクトな形状なので頭部が振りやすい。


チャンピオンシステムのウェアーは問題なく、今回も体が冷えすぎず、暑すぎずで良かった。更に首筋と脇に冷感スプレーを散布してから着たので、レース中もかなり快適だった。

靴下はR×Lソックスの滑り止め付のTBK-500R。これは、もしも途中で雨が降っても、靴の中で脚が滑らないように、ということで。


全体の準備としては、途中で雨が降ることも想定しつつ、急な晴れ間で蒸すことも考えた。


・今回のレースで準備が足りなかったと思われる点(トレーニング、体調管理、機材、その他) 

コース試走は、大田原のタイムトライアルコースと含めて4回おこない、そのたびに、ギアをコンパクト50×34からノーマル53×39、結局52×36にしたり、リアのギア構成、更には走行ラインや注意地点などなど、相当に頭に叩き込んだ。


コースが頭にしっかりと入っていると、地元やローラーでの練習にも落とし込みやすいので、このレース対策として350wを1分維持するメニューや、出来るだけ短時間で高ワットに上げること、何よりも登坂で重いギアで踏み込み過ぎないように、スムーズな回転を実現するペタリングを練習した。


・上記の内容から今後のトレーニング内容を簡潔に。 またその内容をいつまでにどれだけ実行するか。


まずペタリングについては、まだまだ上手く出来ていないので引き続き練習する。


更に次に最大の目標とするレースが10月のジャパンカップとなるので、登坂の練習とともに、古賀志の登りを想定したタイムとして3分半を目標として現地練習。それを落とし込んだワットを再現した地元練習。


それとベース作りとして10分×3回から4回の練習なども、引き続き。更にハムスタースピン@つくば支部にて、岡トレーナーの指導も本格開始するので、こちらの内容もフィードバックしていく。
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なんか、いつも以上に長文で申し訳ないっす。
そして、2週間にわたる全日本TTとロードの選手権でRGJ小沼選手が、U17の息子さんレース出場後に居残ってレースサポートにまわってくれたのは本当に有難かった!MTBやっていたから補給とかもバッチリだしねー。


スドーマン監督もお疲れ様でしたwww

このレースの後の大きなレースはジャパンカップ、ただ、その前にも様々レースありますし、途中には主催レースが2本(RGJチーム主催のRGJ杯ロードが8月9日、9月12日と13日には我が家主催のちちフェス)があるんで、引き続き体に気を付けて頑張ります!!

この一杯に生きるw
でわでわ。