もうクスリはヤメようよ、ね。

rockmutsumi2009-05-06

どもです。
まずは「エンジェル」という
Sarah McLachlanの曲の歌詞の一部をご紹介します。


=========
Angel
(Lyric: Sarah McLachlan)


Spend all your time waiting
for that second chance
for a break that would make it okay
there's always one reason
to feel not good enough
and it's hard at the end of the day
I need some distraction
oh beautiful release
memory seeps from my veins
let me be empty
and weightless and maybe
I'll find some peace tonight


in the arms of an angel
fly away from here
from this dark cold hotel room
and the endlessness that you fear
you are pulled from the wreckage
of your silent reverie
you're in the arms of the angel
may you find some comfort there


あなたは最後まで再起のチャンスを待ち続けた
目覚めれば癒えている朝を求めて
いつだって現状には満足しないし
一日の終わりには疲れ果てる
解放されなければ
そう、美しい解脱
あなたの思い出が血管から滲み出す
このまま私を空ろにして 重さを失うまで
そうしたら今宵、安らぎを見出すから


天使の腕に抱かれて
あなたは地上から遥か遠く
この暗く冷たいホテルの部屋からも
あなたが恐れた無間の苦しみからも
もう夢を歌わぬ骸から引き上げられ
天使の腕に抱かれて
安らかに眠れ


※訳詩は町山 智浩氏のブログより抜粋しました。
=========


この「エンジェル」は朗々と歌うサラの姿もとても印象に残る素敵な曲です。
私はこの歌をずっと「悲しいけど安らかに逝く人のための歌」だとおもっていた。


そして、この曲が「ヤク中」の歌と知ったのは最近。
曲を書いたサラ本人が、インタビューで打ち明けたそうです。


「この曲はRolling Stone誌(米国の大手音楽雑誌)に
ここ一年半に掲載されたおびただしい数の音楽業界における薬物
(特にヘロイン)関係の記事にアイデアをもらい書きました」


そして今、自転車の世界も未だにクスリの渦が止まらない。
音楽でアーティストの使う理由とは若干違うけど、結論は一緒だ。
そのクスリの威力に翻弄される、ということにおいて。


私は、音楽と自転車でクスリの悪影響を知っている。
特に音楽の方では、直接、その現場にも多く居合わせた。
でも、止めても彼らは止めなかったコトが多かった。
そして、ある日、突然待ち合わせに来なかったり、電話に出なかったり。
友人が部屋に迎えにいったら、既に手遅れだったこともあった。
結局、誰にも何にも救われない。だからヤバイ「クスリ」は止めよう。


その代わりといってはなんだけど、
苦しい時を救ってくれる、イイ意味での「ココロのクスリ」を持っていることって大切。
マジのヤバイ方のクスリでなくてね。


そうでないと、「救い」という逃げが多少はナイと、ちょっと生き辛いかも。
真面目に行き着いてしまいすぎるとJoy DivisionIan Curtisの最後のようになってしまう。
でも、その死に物狂いな生き様は、私に強く影響を与えた。


そうだ、私には音楽があった。その後に自転車に出会った。


ようやく辿り着いたMacclesfieldにあるIanのお墓の前で
急に雨が止んで光が差したとき、私は感謝した。
アナタは、この今まで、そしてこれからも私の「クスリ」なのだ、と。


ちょっと皮肉なハナシではあるが。
でも私と同じような思いの人は、結構多いと思うヨ。


Ian、もうすぐアナタの命日ですね。
今年も忙しい日になりそうだけど、いつも思っているよ。
でわでわ。